マカは、アブラナ科に属する植物で、茎は5mと短く、根は円筒形で、明るい黄色、濃い紫、濁ったピンク、白っぽいピンクなどさまざまな色のものがあります。

食用にされるのは根と旺軸で、有効成分もこの部分に多く含まれています。とくに珍重されているのがマカモラーダと呼ばれる表皮が濃い色の根のものです。現在栽培されているマカは、約n種類あるといわれていますが、なかでもマカモラーダは最高の薬効を備えていると評価されています。

本来マカの生育地はきわめてかぎられていました。伝統的にマカは、ペルー国土の南北を走るアンデス山脈の、標高4000?5000mにあるボンボン高原のうニン県を中心に自生していたのです。

現在ではマカの世界的な需要拡大により、標高3000mくらいの栽培地でも生産されるようになりましたが、概して色も薄く原産地のものとは違うようです。

標高4000?5000mといえば、富士山より高い場所で、空気中の酸素も少なく、一般的には高山病になってしまうほど
の高地です。当然、気候はきびしく、風が強く、赤道直下で太陽光線も強烈でありながら平均気温は年間を通じて7度C以下で、夜間には零下皿度10まで下がります。

厳しい自然環境がすぐれたマカを生む

このような環境下ですから、ボンボン高原には樹木はほとんど育ちません。わずかに背の低い潅木が散在-し、あとは草本類を中心とした草原か、荒れ地になっています。

しかし、植物に栄養分を吸収されていないため、土壌は豊かで、ボンボン高原の士には、亜鉛をはじめとするミネラル類がたっぷり含まれています。

これらの気候は寒冷で、土地は豊か、太陽光線も強烈という環境が、マカの生育に最も適しているのです。最近では、ペルーの低地で化学肥料を使って栽培されたマカも出回っています。しかし、その栄養価や効能は、ボンボン高原でとれたものに比べると明らかにおとっています。

アンデス高原で暮らす人びとにとって、マカはきびしい自然環境のなかで子孫を絶やさないための大切な栄養源であり、同時に家畜たちの繁殖力維持に欠かすことができない飼料でもあります。生で食べることもありますが、よりマカの効能を高
めるために天日干しに1して、妊娠適齢期の女性や男性の滋養強壮源のほかに、成長期の子どもの栄養補給食として用いられてきました。

これは、マカが豊富に含むアミノ酸やビタミン、ミネラル類、活性物質が女性の受胎能力を高め、男性の性機能向上を促進させることを、はるか昔から経験的にわかっていたからでしょう。